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2018 カリビアンシリーズ総括

 
2018 カリビアンシリーズ総括

 今大会で第60回を迎えたカリビアンシリーズ。政治的、経済的に不安定な国々が多いカリブ諸国において、このようなスポーツの大会が60回も続いているのは、カリビアンがいかに野球好きであるかの証明であるともいえる。今大会は当初ベネズエラで開催の予定だったが政治不安の為、メキシコのグアダラハラで開催されることとなった。プエルトリコ、キューバ、ドミニカ共和国、ベネズエラ、そして開催国メキシコの5か国でカリブのチャンピオンを争うフォーマットになって今年で5回目を数えた。大会は、まさかのメキシコの予選リーグ敗退で地元ファンに失望を与えプエルトリコが2年連続の優勝を成し遂げ、無事成功に終わった。

 例年のごとく、各国の寸評を延べたい。

プエルトリコ
 今大会、昨年と同じチームが出場してきたのが、プエルトリコのカグアスとキューバのグランマの2チームだった。プエルトリコの勝因の一つは昨年の決勝のスタメンで出たメンバーのうち、5人が今年の決勝にも出場できたことにより昨年の経験が生きたのであろう。また、MVPは大会の打点王、本塁打王の2冠を獲得し、現在26歳のアンソニー・ガルシアが受賞した。しかし、私は陰のMVPに、元西武に所属したミゲル・メヒアを挙げたい。苦しい場面での登板ながら3セーブを挙げた。この大会で5イニング以上投げた投手のうち自責点が無かったのはメヒアを含めたったの2名。5回を被安打1、四死球1、3三振とほぼ完ぺきな投球だった。後述するが打者有利な球場においてこの成績はもっと評価されて良い成績だ。又、プエルトリコはWBCではコレア、リンドール、バエス、ロサリオなど若手選手への世代交代が成功しているが、今カリビアンシリーズでもガルシア、バレンティン、モラレスなどの20代の選手の活躍が光った。この現状からも、国レベルで世代交代と底辺の底上げが実現できているのではないだろうか。又、マスコミは、プエルトリコの優勝をハリケーンの被災に絡めた報道が多かったが、私は正直それに関連付けるのはあまり好きではない。ただ、一つ密かに思っているのは、被災した影響でプエルトリコ国内リーグが今シーズンは実質1か月しか行われなかったのが実はプラスに働いたのではと推測する。というのも、カリビアンシリーズに出場している選手は、夏はどこかしらのサマーリーグでプレーしており、そこから各国ウィンターリーグのレギュラーシーズン、プレーオフを勝ち抜いてのカリビアンシリーズと休む暇がほとんどない。当然疲れもピークに達しており、良いコンディションや集中力を保つのさえ一苦労だ。そんな中、今大会はプエルトリコの選手は他国に比べフレッシュな状態で参戦しており、実際この大会の4勝のうち3勝が逆転勝利だったことは全く無関係ではなかろう。

ベネズエラ
 ここ数年、カリビアンシリーズでは同じような展開の戦いが続いており、予選ラウンドではそこそこの成績を残すものの決勝トーナメントであっさり負けることが多い。後述するドミニカと似ているが、スター選手不足であり、元西武のアレックス・カブレラがいた頃のチームの破壊力は今となっては見られない。

キューバ
 今回も安定した強さを見せつけミスらしいミスは準決勝のドミニカ戦の終盤くらいだった。グランマの2年連続の出場はプエルトリコと同じであり、カルロス・マルティ監督が今年も采配を振るった。マルティ監督の特徴として、過去のキューバ代表監督に比べて投手の起用数が明らかに少ない。2016年までの3年間は、1試合当たりの平均投手起用人数が3.8人、先発投手の平均投球回数が3.8回であるのに対し、マルティ監督は過去2年間で平均投手起用人数が3.2人、先発投手の平均投球回数が5.1回と、投手起用に関し0.6人の減少、先発投手の投球回数が1.3回も上回っている。キューバといえば次から次へと場当たり的に投手を交代させるのが特徴だったが、マルティ監督に代わり計画的な継投を実践しているのがこの結果からも分かる。又、ここ2年調子がいいのは国内リーグの開催時期変更も大きな要因と考える。当年のリーグチャンピオンが参戦することで明らかにチームとしてのモチベーションが高いのだろう。次に、キューバ人NPB選手の活躍も見逃せない。実際、この大会後にユリスベル・グラシアルがソフトバンクと契約した。選手育成をNPBに委ねる戦略が吉と出るか凶と出るか。私は吉と出るのではと思っている。理由は、国際大会では一昔前のキューバの戦い方が通用しなくなっており、キューバ内には今の野球を身につけるノウハウが無いのではと推測するからである。

ドミニカ共和国
 ドミニカは過去2大会連続で全敗で終了しており、今大会の緒戦の敗戦でカリビアンシリーズ11連敗となりドミニカのカリビアンシリーズでの最長連敗記録を更新した。また、ベネズエラ戦では15失点を喫し1995年以来のワースト失点となった。その上、今大会で6大会連続優勝なしとなり、これもドミニカの最長記録となった。しかしながら、これらのように今大会に不本意な記録を作ったものの、大会自体は準優勝で終わることができた。これを機にドミニカの復活が期待されるかというと楽観はできない。なぜか。まず監督がプエルトリコ人監督のリノ・リベラだった。ちなみにリノ・リベラは過去にプエルトリコ代表監督、メキシコ代表監督でカリビアンシリーズ出場の経験があり今回で3か国目の代表監督となり、大会後には最優秀監督賞も獲得した名監督である。次に、ロースターの中にMLBの40人ロースター選手はゼロで、一時期のスター軍団からは遠く離れたレベルだった。しかも、5人の先発投手のうち、3名は亡命キューバ人(バルデス、マヤ、ブエノ)、1名は米国人(エバンス)であり、ドミニカ人の先発投手はたったの1人だった。このように他力本願的な要素が多く、自前で復活するにはまだ時間がかかるのでないだろうか。

メキシコ
 このフォーマットになってから、過去5回でメキシコが決勝に行けなかったのは今回が初めてだった。地元開催で気合も入っていただろうが残念な結果に終わったものの、戦い自体は失望するものではなかった。なぜなら、チームの大会全体での得失点差はプラスであり、終盤での失点が勝敗のカギとなったからだ。4試合で6回までの失点の合計が9点、7回以降の失点の合計が同じ9点とリリーフ投手が本調子ではなかったのが悔やまれる。ちなみにこの球場、WBCでも利用され打高の試合が続いた。1試合の両チームの合計得点の平均が11.3点(ちなみにWBCでは14.7点!)で、一番チーム打率が悪いメキシコでさえ、.273を記録した。また最も良いチーム防御率もメキシコで4.37だった。メキシコは打者有利な球場に打線が奮起できなかったのも敗因の一つだろう。

将来
 大会後に今後のカリビアンシリーズの予定が次のように発表された。2019年ベネズエラ、2020年プエルトリコ、2021年メキシコ、2022年ドミニカ。又、幾つか今後の計画が発表されていたのでそれについても検証してみたい。

まず、参加国を増やす案について。
 現行の5チームからパナマ、ニカラグアを入れる案はかなり昔(おそらく10年くらい前)から議論されている。そもそも何故5チーム(キューバは招待チームなので実質は4チーム)なのかというと、カリビアンシリーズはカリブプロ野球連盟の加盟国(プエルトリコ、メキシコ、ベネズエラ及びドミニカ共和国)のウィンターリーグの覇者を集めてチャンピオンを決める大会であり、地域的な意味のカリブのチャンピオンを決める大会ではない。日本で例えるなら、日本シリーズはNPBのチャンピオンを決める戦いであり、日本国内の他プロ野球リーグ(BCリーグ、四国アイランドリーグ等)を含めた日本一を決める大会ではないのと同じである。レベルの差は置いておいて、カリビアンシリーズに簡単に他国が入ることは実は困難だ。又、アジアの国(日本、韓国、台湾)が入るという話もあったようだが、これも以前から提案されているが実現には疑問が残る。アジアを入れる目的はマーケットの拡大=放映権の売却であろうからだ。しかしながらカリブとアジアの間には時差という大きな壁があり、アジアに存在する野球ファンをカリビアンシーズに取り込めるか、すなわちアジアに放映権を売れるかは正直、微妙であると言わざるを得ない。双方にメリットがあまり見いだせない現状、すぐの実現は困難ではないか?

次に現在2月2日から行われている開幕日を1月22日に早める案について。
 カリビアンシリーズはMLBとの取り決めで2月10日までに終わらなければならないことになっている。したがって、例えば参加国の増加やフォーマットの変更に伴いカリビアンシリーズの開催期間を延ばそうとすると、どうしても開幕を早く始めなければ試合を消化できない。しかしながら、カリビアンシリーズの開幕日を早める=各国のプレーオフの期間が短くなる=各国の稼ぎ時の期間が短くなる=各国のリーグ収入が減る。という論法が成り立ち、各国がこの案に即座にOKを出すかは疑わしい。唯一あるとすればカリブ野球連盟から各国に対して補償が見込まれる場合は大会期間の変更もあるかもしれない。

次年度のベネズエラ開催について。
 来年も今年のようにベネズエラ開催が困難で代替開催となった場合、コロンビアもしくはマイアミが予定されているようであるとESPNは報じた。しかしながら、これも一筋縄ではいかない課題がある。カリブ野球連盟のウィンターリーグで使用する球場はMLB機構の査察を受け、安全面などで使用許可のお墨付きを貰わなければ使用することはできない。まずコロンビアで開催となった場合、おそらく、今年8月に行われる中央アメリカ・カリブ競技大会で使用を予定されている現在建設中のエドガー・レンテリア球場を見込んでいるのであろう。恐らく元メジャーリーガーの名を冠した球場だけにMLBスペックの施設で建設されているのは間違いなく、カリビアンシリーズの開催も設備的にはクリアできるだろう。集客については、コロンビアの代表チームを招待チームとして入れることが必要不可欠であり、その場合隣国の対ベネズエラ戦は超盛り上がるであろう。記憶に新しいところでは、第4回WBCで見せたコロンビア代表のパフォーマンスは目を見張るものであり、実際野球のレベルは今後上がってくるのではと想像され、カリビアンシリーズで野球文化を植え付けるのも一つの戦略として有効だろう。MLBは市場開拓に非常に貪欲であり惜しみなく投資する。最終的には南米大陸のアカデミーを政治不安定なベネズエラからコロンビアに移すところまで視野に入れているかもしれない。
 次にマイアミで行う案、これは球場やマーケットには全く問題は無いが、実は大きな問題を一つ抱えており、キューバ代表が参戦できるか?という問題がある。マイアミはキューバ移民が多く一見大会も盛り上がりそうだが、反キューバの過激組織の影響もあり、キューバ代表がマイアミで試合をするのは非常に危険であると感じる。事実、過去4回のWBCにおいてキューバ代表は1度もマイアミで試合をしていない。キューバ代表無しのフォーマットなら十分可能と思うが、定着した5か国のフォーマットを崩すのは本意ではないだろう。従って、マイアミ開催の可能性は低く、まだコロンビアの方が高いのではないか。

 いずれにせよ、今後70回、80回と続けていくためにカリブ野球文化の発展、市場の拡大を目標として大会を育てていって欲しい。

以下、ベストナイン表彰選手・最優秀監督
C Willians Astudillo (Venezuela)
1B Balbino Fuenmayor (Venezuela)
2B Irving Falú (Puerto Rico)
SS Abiatal Avelino (República Dominicana)
3B David Vidal (Puerto Rico)
OF Junior Lake (República Dominicana)
OF Roel Santos (Cuba)
OF Anthony García (Puerto Rico)
Lanzador abridor Bryan Evans (República Dominicana)
Lanzador relevista José Isidro Márquez (México)
Manager Lino Rivera (República Dominicana)
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祝カリビアンシリーズ連覇 プエルトリコ

 
プエルトリコ代表のクリオージョス・デ・カグアスが第60回のカリビアンシリーズを制した。
この優勝でカグアスはカリビアンシリーズ史上3チーム目の2連覇を成し遂げたチームとなった。
昨年のブログでも新人監督のルイス・マトス監督の偉業を紹介したが、今大会でもその手腕を発揮した。
私の正直な感想は、”プエルトリコもこんなに勝負強くなるとは。”だ。
一時期、全く優勝できなかった時代から2連覇、それも今回は準決勝、決勝と逆転での勝利を決め、
チームとして安定した強さを見せつけた感がある。
また、ハリケーン・マリアの災害で縮小を余儀なくされた国内リーグのハンデにも関わらず、
選手はよくやってくれたと思う。
今後の課題として国内リーグの盛り上がりが挙げられ、この連覇が国内リーグの発展の原動力となってほしい。

Los Criollos revalidan como campeones de la Serie del Caribe
Los Criollos repiten como campeones de la Serie del Caribe










 

2018カリビアンシリーズ 決勝

 
●決勝 ドミニカ 4-9 プエルトリコ
過去のカリビアンシリーズでは幾度となく名勝負を繰り広げてきたドミニカとプエルトリコ。
第60回の記念大会では決勝の舞台であいまみえることとなった。
ドミニカの先発は元中日のラウル・バルデス。
一方のプエルトリコはアダルベルト・フローレス。
ドミニカは1回表、2個の四球の後、フアン・ペレスの二塁打で2点を先制する。
3回にもジュニオール・レイクの二塁打で1点を追加し早くも3-0とリードする。
プエルトリコはルスニー・カスティージョのHRで1点を返すもドミニカも1点を追加し、
4-1のドミニカ3点リードで試合は終盤に進む。
大きく試合が動いたのが7回裏のプエルトリコの攻撃。
ここまで被安打2と好投しているバルデスから四球を2つ選びバルデスをマウンドから降ろすことに成功すると、
まずルベン・ゴタイが2点タイムリーヒットを放ち1点差に詰め寄る。
そしてダイアロン・バロナのヒットで1、2塁とした後がこの日のハイライト。
ジョナサン・モラレスが3ランHRを放ちプエルトリコが逆転に成功する。
プエルトリコの勢いは止まらず8回にも3点を追加し9-4とリードを広げる。
最終回はミゲル・メヒアが今大会3セーブ目を挙げて締めゲームセット。
プエルトリコが勝利し2018カリビアンシリーズを制した。
BOX SCORE (DOM 4-9 PUR)

プエルトリコはこの勝利でカリビアンシリーズ16度目の優勝。
プエルトリコ代表のクリオージョス・デ・カグアスは昨年に続き2連覇で5度目のカリビアンシリーズ制覇
同一チームによるカリビアンシリーズ連覇は、1957-58のティグレス・デ・マリアラオ(キューバ)、
1997-98のアギラス・シバエーニャス(ドミニカ)に続き3度目となった。
 

2018カリビアンシリーズ 準決勝

 
●第1試合 プエルトリコ 6-5 ベネズエラ
2年連続の決勝を目指すプエルトリコと2009年以来9年ぶりの優勝を目指すベネズエラの対戦。
先制したのはベネズエラ。
ベネズエラは2回、プエルトリコ先発の元NPB選手オーランド・ロマンから犠牲フライを放ち1点を先制する。
5回にも長短4安打を集め3点を追加し4-0とリードを広げる。
一方のプエルトリコの反撃は6回。
満塁のチャンスに3番アンソニー・ガルシアが値千金の同点満塁HRを放つ。
ベネズエラは7回に1点を追加するもプエルトリコは8回。
バレンティンのタイムリーで同点とすると、相手のミスも重なり逆転に成功する。
最後はプエルトリコのクローザー、元西武のミゲル・メヒアが3人で締めゲームセット。
プエルトリコが決勝進出の切符を手にした。
BOX SCORE (PUR 6-5 VEN)

●第2試合 ドミニカ 7-4 キューバ
続く第2試合は今大会好調のキューバと同じく前回大会までの不調が嘘のようなドミニカの対戦。
先制したのはキューバ。
キューバは2回、ドミニカ先発の亡命キューバ人ユネスキ・マヤを攻め、
セペーダの3塁打に相手のエラーも混じり3点を先制する。
キューバ先発のブランコは5回まで3安打に抑えるも6回に捕まる。
まず、ドミニカは6回ロニー・ロドリゲスの2ランHRで2点を返し2-3とする。
続く7回にはエドウィン・エスピナルのタイムリーなどで3点を追加し5-3と逆転に成功する。
ドミニカは8回にも2点を追加し7-3とリードを広げる。
キューバは8回、セペーダのソロHRで1点を返すも、反撃はここまで。
ドミニカが7-4でキューバを下し決勝進出を決めた。
キューバは再三得点圏にランナーを進めながら追加点を奪えなかったのが響いた。
BOX SCORE (DOM 7-4 CUB)

2013年以降の優勝決定戦を行うフォーマットになってからプエルトリコとドミニカが決勝で戦うのは初。
というか、メキシコが決勝に進めなかったのが初。
かつてのライバルがメキシコの地で王座をかけて戦うこととなった。
プエルトリコの2連覇か、それともドミニカの6年ぶり優勝か。
 

2018カリビアンシリーズ 第5日目

 
●第1試合 キューバ 6-3 プエルトリコ
前日までに準決勝に進出する4チームが決まり、順位決定の為となったこの日。
第一試合はキューバとプエルトリコが対戦。
キューバはプエルトリコ打線を6安打、3本のソロHRの3点に抑え快勝。
3勝1敗とし1位で予選を勝ち抜けた。
BOX SCORE (CUB 6-3 PUR)

●第2試合 メキシコ 8-1 ドミニカ
残念ながら予選突破とならなかったメキシコ。
全敗だけは何としても避けたいところだが、選手はその期待に今日は応えた。
先発のセルヒオ・ミトレが6回を1失点に抑えると、打線も奮起し8点を獲得。
今大会調子のよかったドミニカを8-1で下した。
BOX SCORE (MEX 8-1 DOM)

この結果準決勝は、
プエルトリコ対ベネズエラ、ドミニカ対キューバの対戦となった。
プエルトリコ現地時間
プエルトリコの天気
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