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カリビアンシリーズ2014総括

 
カリビアンシリーズ2014総括

2月1日から8日まで行われた第56回のカリビアンシリーズ。総括を行ってみたい。今大会の最大の目玉は54年ぶりにキューバが参加したということだろう。周囲の期待に応えられなかったキューバの成績はあとでゆっくり考察するとして、まずは大会全般を振り返ってみよう。今回の開催地はベネズエラのマルガリータ島。野球好きなベネズエラ人らしく大会全体の入場者数は11万3517人と昨年の10万5千人を上回り、カリビアンシリーズの入場者記録となった。これは今大会から決勝戦だけでなく準決勝を行う形式のフォーマットとなり、最後まで優勝の行方が分からなくなったことが大きく影響している。今までかたくなに変更しなかったフォーマットを昨年は決勝戦を行い、今年は準決勝まで行ったことが興業的には完全に成功した形だ。しかし、準決勝の導入は賛否両論あり上位4チームまで優勝の可能性があると予選の意義が薄れるということで批判的な意見も見られた。

優勝したのはメキシコ。
メキシコは通算9回目の優勝で、これでベネズエラ、キューバの8回を上回り単独で3位となった。メキシコはここ4年で3度の優勝をしており、2010年代に入ってからは完全にドミニカを抜いてカリビアンシリーズの雄になった感がある。準優勝のプエルトリコは決勝でメキシコに負けたものの土壇場でベネズエラに連勝し決勝進出することができた。地元、ベネズエラは予選リーグでキューバ、ドミニカ、メキシコには快勝したものの準決勝で守備の乱れから一瞬の隙を突かれプエルトリコに敗戦し決勝進出を逃した。ドミニカも準決勝でメキシコにサヨナラ負けとトーナメントらしく紙一重の戦いが多かった。さすがに準決勝に進出した4チームは各国のリーグを代表してきただけのことはあり、どのチームが優勝してもおかしくなかった大会だった。また、今回は招待チームとして参加したキューバだが予選リーグ敗退という結果に終わったが、プエジョ会長は招待チームが優勝しなかったことに本音ではほっと胸をなでおろしただろう。来年はプエルトリコのサンファンで開催。WBCでも使われるイラム・ビソーン球場が予定されており、この球場は1999年以来の開催となる。

それでは、キューバの戦いについて分析してみよう。今回のキューバは、昨年の優勝チームであるVilla Clara(ビジャ・クララ)が参加した。大会開幕から3連敗で予選リーグは1勝3敗で最下位となり準決勝へ進出できなかった。カリブ海の野球王国を誇るキューバ代表がなぜこのような結果になったのか多角的に考察する。
1.スケジュール
カリビアンシリーズは各国のリーグでの優勝チームが会する大会であるが、キューバに関してはまだレギュラーシーズンの真っ最中でレギュラーシーズンを途中で中断してこの大会に参加してきた。他チームは各国のファイナルを戦って勝利してきたチームであり、モチベーションも一段高くキューバにとってはやや不利な状況だったのではないかと思われる。ただし、今シーズンのビジャ・クララは首位に1ゲーム差の3位につけており、チーム力という点ではそれほど劣ったものではなかったのではなかろうか。
2.チーム力
今回キューバはナショナルチームではなくクラブチームでの参加となった。これには大きな意味がある。まず一つはキューバのリーグは全16チームあり、その中の一つとなるとやはり選手の質も分散されるためナショナルチームに比べると選手の質の面で一段落ちるのは事実だろう。また補強選手としてグリエル、デスパイネなど代表級の選手が参加したが、他チームの選手が入ってもチーム力という点での完成度の低さは否めない。また、私はここが実は敗因なのではと想像するのが、監督もクラブチームの監督であるということだ。キューバの代表チームの監督は国際大会でも経験豊かで他国との対戦にも感情むき出しで必死に食らいつく姿が印象的だ。しかし今回のラモン・モレ監督は国際大会で指揮を振るうのは初めてであり海外チームとの本気の戦いについても初体験だった。実際、キューバにしては投手交代のタイミングが遅いように思われ、序盤の失点を取り返せない展開が続いた。この辺りの微妙な勝負勘のずれが大敗の結果となった可能性は大いにある。
3.実力
単純に実力が劣っていた。特に最初の3試合の投手陣があまりにもひどすぎた。投手の被出塁の指標となるWHIPという数値があるが、最初の3試合でなんと2.16という数値を残し、おおよそ毎回2人以上ののランナーを出したことになる。さすがにこれでは勝利するのは難しい。また最初の3試合での通算の失策は6個を数え、中継を見ていた限りではまた記録に残らない中継プレーのミスや送球ミスも目立った。キューバのナショナルチームの実力をイメージした姿とはややかけ離れていたように私は感じ、逆に言うと期待値が高すぎたのかもしれないと思った。

まとめ
キューバ代表としてクラブチームとして54年ぶりの国際試合ということもあり雰囲気に馴染めなかった点があるとしても、カリビアンシリーズで見せたパフォーマンスは特出したものではなかった。ただし、この現実はキューバの地元記者やインターネット上のファンの間ではやはり衝撃だったようだ。敗因を国際的な交流不足として挙げ、今後はもっと海外の野球と交流することが必要だと結論付けている論調が多かった。国内の選手育成に関しても若年世代に経験を積ませる場が少ないこともキューバの現在の問題として挙げていた。

最後に
第56回のカリビアンシリーズも無事に終了し、キューバの参加やフォーマットの変更などあったものの大成功に終わった。カリビアンシリーズを見て感じたことは2つ。
まず、メキシコのカリビアンシリーズでの勝負強さは本物であり次回の2017年WBCではその本領が発揮されるのではないだろうか?過去の大会でメキシコはアメリカやカナダと同じ組になることが多くやや不運な印象がある。ここを突破すれば優勝の目も十分ありうると思われる。世界一早い2017年WBCの優勝予想はメキシコと言いたい。

次にキューバだが、意外に早い時期に亡命キューバ人と本国キューバ人の混成チームが見られるのではないか?今回の大会でも5名の亡命キューバ人が他チームでカリビアンシリーズに参加した。昨今のMLBでのキューバ人選手の活躍を見ていると、キューバから出て海外のプロ野球で稼ぐ流れは避けられないだろう。実際、大会中のインタビューでユリエスキー・グリエルは「キューバの選手はMLBでプレーすることを夢見ている。」とコメントした。そうなると、やはりキューバ代表チームの弱体化は今後も避けられない事態となり、MLBもを黙って見ている訳にはいかないだろう。2015年にアメリカではバド・セリグ・コミッショナーから新コミッショナーへの交代が予定され、翌年の2016年には大統領選挙がある。民主党の新大統領候補にはヒラリー・クリントンが立候補を予定しているが、夫のビル・クリントンはキューバに対して好意的であり、大統領就任時代にオリオールズとキューバの親善試合を実現したことでも有名だ。経済制裁などクリアすべきは高いものの、近い将来キューバ最強チームを見ることができるかもしれない。

おまけ
カリビアンシリーズの開催中に日本国内ではプロ野球のキャンプが開幕し、侍ジャパンの小久保監督が初日から各キャンプ地を視察するニュースが流れた。このニュースに対してFacebookでも”いいね”が押され多くのファンがこのニュースを支持したが、私は非常に違和感を感じた。果たしてこの時期に代表チームの監督が国内にいて本当に意味があるのだろうか?2013年のWBCはベスト4のうち3チームはカリブ海の国であり、日本が負けた2試合はキューバとプエルトリコだった。例えば、小久保監督がカリビアンシリーズを視察していれば、それが代表監督として次回のWBCで勝利するための戦略的アプローチとなりえたのではないだろうか?今回の対プエルトリコでの敗戦が今後の戦いに全く生かされていないような気がしてならない。

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