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coquito

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2017WBC プエルトリコ代表の分析・予想

 
 前回のWBC後、スポーツ雑誌の「Number」に掲載された日本敗退の記事の見出しを見た人が「“日本、伏兵プエルトリコに敗戦”と書かれているが、プエルトリコが伏兵なら日本は何兵だよ!」と呟いたのがTwitterのタイムラインから目に入った。そうである。世間一般には“プエルトリコは伏兵だった”のであろう。それをスポーツ雑誌が書いたのはどうかと思うが、ただでさえ少ない海外の野球事情に対し、WBCという国際大会は真実を気づかせてくれる非常に良い機会である。
 さて、もう2週間もすれば第4回のWBCが始まる。そこで、前回準優勝したプエルトリコに対して、今回はどの程度のパフォーマンスが期待できるのかをロースター編と過去の実績編に分け、両面から分析してみたので紹介する。
 その前に、この分析の際に心がけたこととして、点の分析・予想をするのでは無く、線で分析・予想し真理を導き出すということだ。兎角、今回発表されたロースターだけを見て他国と比較し優劣を予想する方々がネット上にもプロ・アマ問わず数多くいるが、過去に3回も行われているからには、そろそろ上位進出の為の傾向が見えてくるに違いない。そこを見つけ出したくて分析を行ったのが今回のブログの主たる目的である。それでは、まずロースター編から。

ロースター編
 2月8日に発表された今回のプエルトリコ代表のロースターを見て、「完全に世代交代した。」という第一印象を持った。前回から連続出場する選手はわずか10人であり、残りの18人はWBC初参加となる。又、平均年齢は28.1歳で過去最少(第1回:29.1歳、第2回:30.2歳、第3回:30.1歳)であり、前回大会からは2歳も若返った。その中心となっているのは、内野手のコレア(22歳)、リンドール(23歳)、バエス(24歳)の3人である。実は、2013年WBCのまとめの際、「早く野手で頼りになる選手が欲しい。」と書いたが、この3人は今までのプエルトリコの穴を短期間で埋める選手となった感がある。
 また前回と比較してもう一つの大きな特徴は、MLBのロースター(いわゆる25人枠)に入っている選手の数が、前回大会の9人から今回は20人と2倍以上に増えたことである。これは選手層の厚さを意味しており、前回の課題だった貧打線をカバーできると言えよう。打線では、ホームランバッターが揃っている訳ではないが、トーナメントで勝ち抜くためには十分すぎるラインナップになったのではないかと思う。
 次に投手陣だが、こちらは相変わらず課題は残るものの、クローザーという問題は、シアトル・マリナーズの新守護神になりうるエドウィン・ディアスの登場により解決できそうな見込みが立ったのではないか。前回の優勝チームであるドミニカ共和国のクローザー、フェルナンド・ロドニーは大会中無失点の完全セーブを成し遂げてチームを優勝に導いただけに、安心できるクローザーの存在は非常に重要である。初出場のディアスがどこまでのパフォーマンスを発揮できるかは未知数だが、今後のためにも良い経験となるだろう。
 次に、この課題は永遠に解消しないのではないかと思われる先発投手だが、今回もロースターからだけだと貧弱な印象はある。しかし、思い出してみてほしい。前回準優勝した時のローテーションは、G.アルバラード(前年横浜DeNA)、N.フィゲロア(当年台湾統一)、O.ロマン(当年東京ヤクルト)、M.サンティアゴ(前年韓国SK)と、メジャーはおろかマイナーの在籍もなかった投手たちが準優勝に導いた。今回はS.ルーゴ、H.サンティアゴの少なくとも2名のMLBのローテーション級ピッチャーが存在し、少しはマシになった印象はある。しかしながら短期決戦は中途半端にMLBでの実績があるより、今までのデータが少ない選手の方が却って通用するのかもしれない。

 想定オーダーを下に示すが、スイッチが多くてやや打線としての使いにくさはあるものの、どこからでも点が取れる打線のように思う。特に上位打線のパガン、リンドールは塁に出ればかき回す役目も十分に担うことができ、非常に頼りになる存在だ。しかしながら、トーナメントではここ一番のチャンスでの得点能力が鍵になる場面が多く代打の層が薄いのがやや心配だ。
想定オーダー
1.(CF)A.パガン
2.(SS)F.リンドール
3.(3B)C.コレア
4.(DH)C.ベルトラン
5.(2B)J.バエス
6.(C)Y.モリーナ
7.(1B)K.バルガス
8.(LF)K.エルナンデス
9.(LF)E.ロサリオ

 最後に、チームを率いるE.ロドリゲス監督について少しコメントする。第1回、第2回と連続で監督を務めたJ.オケンドから第3回でE.ロドリゲスに交代したのが前回優勝できた最大の要因と考える人も多い。ロドリゲス監督はプレミア12でも好采配を見せたが、非常にスマートな采配で、私個人的には日本人好みする監督ではないかと思う。前回大会から監督が変わらないチームは前回ベスト8の中ではプエルトリコ、ドミニカ、イタリアの3チームしかなく、WBCのトーナメントの戦い方を経験しているのも非常に心強い。

以下発表ロースターメンバー(名前の横の丸印が今回新規に加わった選手)

名前 打/投 生年月日
投手
Jose Berrios R-R 05/27/1994
Hiram Burgos R-R 08/04/1987
○ Alex Claudio L-L 01/31/1992
○ Joseph Colon R-R 02/18/1990
○ Edwin Diaz R-R 03/22/1994
○ Joe Jimenez R-R 01/17/1995
○ Jorge Lopez R-R 02/10/1993
○ Seth Lugo R-R 11/17/1989
○ Miguel Mejia R-R 01/19/1988
○ Emilio Pagan L-R 05/07/1991
Orlando Roman R-R 11/28/1978
J.C. Romero S-L 06/04/1976
○ Hector Santiago R-L 12/16/1987
Giovanni Soto L-L 05/18/1991
捕手
Yadier Molina R-R 07/13/1982
○ Roberto Perez R-R 12/23/1988
○ Rene Rivera R-R 07/31/1983
内野手
Mike Aviles R-R 03/13/1981
○ Javier Baez R-R 12/01/1992
○ Carlos Correa R-R 09/22/1994
○ Francisco Lindor S-R 11/14/1993
○ T.J. Rivera R-R 10/27/1988
○ Kennys Vargas S-R 08/01/1990
外野手
Carlos Beltran S-R 04/24/1977
○ Reymond Fuentes L-L 02/12/1991
○ Enrique Hernandez R-R 08/24/1991
Angel Pagan S-R 07/02/1981
Eddie Rosario L-R 09/28/1991
予備投手
○ Andrew Barbosa R-L 11/18/1987
Jose De La Torre R-R 10/17/1985
○ Jose De Leon R-R 08/07/1992
○ Rayan Gonzalez R-R 10/18/1990
Joel Pineiro R-R 09/25/1978
○ Dereck Rodriguez R-R 06/05/1992
Andres Santiago R-R 10/26/1989
Mario Santiago R-R 12/16/1984

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